山菜の季節がやって来た。

  • 2008/03/21(金) 23:41:36

3月20日 晴天
 
暖かい陽射し、強い春の風・・・。
それでもまだ、大川嶺の雪は残っています。
風が吹くと寒い。 今日は日中でも北側の温度計は10度を越えませんでした。

それでもこの高原に「春がやって来た証拠」を見つけました。

水の多い土手やがけの厳しい条件のところにも生える蕗。
由良野道を歩いていると、冬の間いつまでも氷の解けなかったあのがけに
たくさんのフキノトウを発見!
ひらき具合も、丁度いい感じです。



今晩のおかずはフキノトウのてんぷら。
調子に乗ってたくさん食べ過ぎると、あんまりよくない春の山菜。
あくが強く苦味があるのが特徴です。

てんぷらは1人一個づつにして、残りはフキノトウ味噌にしました。
作り方は簡単。
さっと洗ったフキノトウをゆがきます。 このとき塩ひとつまみか、
あれば、重曹を入れるとあくが抜けます。
きれいな緑色になったら
(ああ!これって染まるんじゃない?といつも子どもと大騒ぎしながらまだ試したことがない・・)、
お湯をすて、流水にさらします。
これをぎゅっと絞って細かく刻んだら、しょうゆ、みりん、砂糖と、味噌を火にかけて
練り合わせたものに加えて、しばらく練ると出来上がり。
ビンに入れて保存しておくと1年は持つので常備菜に重宝しています。

ちなみに、フキノトウは漢方で咳止め、気管支炎、喘息にもいいのだとか。
開く前のフキノトウは風邪にも良いそうですよ。
(伊予の薬食草・愛媛新聞社刊より)
味噌にしても効果は同じだそうです。 ぜひお試しを。

風が強くて飛んでしまうので、急遽、家の中ではかまを取っているところ・・・。
そう。 これを食べないと、春をちゃんと迎えてない気のするツクシです。


今日は子供たちも大好きな、ツクシの佃煮を作りました。

ツクシはさっとゆがいて水にさらし、ぎゅっと絞ります。
(ツクシには、塩や重曹は使いません)
後は、しょうゆとみりんでゆっくり煮つめるだけの簡単惣菜。
ご飯も進んで、とっても人気です。
身近な森で食べられる草を摘み、今晩のおかずを自分達でこしらえる。
決して冷凍するほどとったりしないのが我家の決まりです。

季節ごとにまた別の食べ物があって、きっと最後には残ってしまうから。
食べたいときに摘みに行く。 季節が変わればおしまい。
また巡る季節が待ち遠しい。 幸せなことです。

子どもも大人も楽しい春の里山です。

内子町「森林保全・活用活動プログラム案」が出ました。

  • 2008/03/17(月) 23:02:44

3月17日(月曜日)
今日も晴天。 花粉症の皆さんいかがお過ごしでしょうか?
杉の木の葉先が赤く色をつけています。 
春の強い風が吹くとちょっと厳しい感じです。

由良野のある父二峰の谷の隣は旧小田町。
平成の大合併で内子町になりました。

内子町は,文豪 大江健三郎さんの生まれ育った町として有名ですが,
最近は,その古い町並みや景観を残す町としても観光客に人気のあるところです。

町内には,新規就農者で,有機農業をしている若い人たちや,自然卵の養鶏所も
あって,町内の道の駅「からリ」では地元の農産物や,加工品のほか
レストランもあって,いつも人気のスポットです。
 
この内子町。
環境に対しても先進的な計画が進んでいます。
今年,由良野の森共生林でも活動を展開している, 山本栄治さんが,
平成20年度の森林保全・活用活動プログラムのなかの 人工林の自然化
ブナ林再生の部長に決まりました。

小田深山を後ろに控える旧小田町。
これからが楽しみです。
ブナは標高800メートル以上の森に生育するものだそうで,残念ながら
由良野の森の敷地内では見ることは出来ません。
ここから見える桂が森ではきっとブナの森が広がっていた事でしょう。
水が枯れなかった頃のこと。 そう昔ではありません。

再生という事は,かつてあったということで,
失ってしまったものの大きさにも気づきます。 

私たちは皆,本当はどうしなければいけないのかわかり始めている。
そう躊躇している時間は無いかもしれない。
足元でかまわない。 知って,学んで,できることから始めたい。

日本中のあちこちで,展開されている同様の活動にエールを送ります。

工房・天月 出張講座 藍染に行ってきました

  • 2008/03/15(土) 22:22:00

3月15日(土) 晴天
 二十四節気・七十二候 桃初笑(桃初めて笑う・始めて咲く)
といわれる時期にふさわしい,本当に暖かな一日でした。

旧久万町にある,子育て支援センター・nikoniko館で藍染をしてきました。
山の水持参で伺いましたが,まだ水は染めにはちょっと冷たかったかも。
それでも
昨日の天気とは打って変わり,とても暖かで,子供達の中には半袖の子もいました。
去年の夏に何度か藍染に伺ったので,今日が2回目という子もいて,なかなか
気合の入った作品も出来ました。
同じ物は二つと出来ないというのがこの藍染教室の面白いところです。
個性・・・それとその日の気分とか天候なんかですごく違ったものが出来上がり
「はっ」とさせられることも。
沖縄で教わったときも染織の世界に「だーれが生徒か先生か」と聞かされました。
まったくです。 藍はあの 色 と思っていたら違うんですよ。
子供達の感性はホントに色んなくくりから自由です。
さて,緑になるよ・・つけてみよっか? 藍がめに始めて布をつける瞬間はいつもどきどき。

早速,頭に巻いて駆け回る男の子達。
青い空に映えてとっても素敵でした。
科学染料が日本に入ってきたのは割合早く,江戸時代の終わりごろにはボツボツその兆しが全国に見え始めます。 それまでは皆身近な草木で色を染めました。
忙しい農作業に追われていても衣服を染めて着たかつての女達に思いをはせます。
由良野の畑も今年は藍・紅花のほか2年目に入った紫草を予定しています。
いよいよ本格的に春です。

あの有名な魏志倭人伝にあるそうですよ。
「倭人は正歳四時を知らず,但し春耕秋収を記して年紀となす」って。
(和暦で暮らそう・小学館より)

体で感じる季節の変化。
それに沿って暮らしを営む毎日。
時間には追われないで,季節に乗るくらしかた。
そんな事を考えました。 春うらら。
耕さなきゃ・・・の気分。 心躍る忙しい春。


えひめ環境賞

  • 2008/03/10(月) 22:07:50

3月10日(月曜日) アラレの朝・のち晴天

由良野の森の共生林や森林博士号など,由良野の森でも一緒に活動を
すすめている NPO法人愛媛生態系保全管理 (山本栄治代表)が
このたび,「えひめ環境賞」を受賞することになりました。
受賞式は13日。

先日,東雲短期大学で行われた「里山シンポジウム」でも
様々な発表がありましたが、地道であまり日の目を見ない活動に
少しでも理解が得られる機会・・・大いに喜びたいです。

来月ゆらので企画している 小田深山の自然観察会 は、前々から
山本栄治さんにお願いしていたもので,ようやく実現しました。
この機会にぜひご参加ください。

多様性を知れば一元性もみえてくる・・・
そんな勉強会になると思います。

山の作業が進んでいます!

  • 2008/03/07(金) 09:30:00

3月に入りました。 啓蟄を過ぎて、確実に春のにおいがしています。
標高650の由良野の森では、今年のスギ花粉はまだまだ少ない感じですがいかがでしょう?

雑木山のコナラなどを山から出す作業が進んでいます。 
由良野には、スギ、ヒノキなどの山や茅場といわれる草場のほかに、
里山の暮らしに欠かせない雑木の森があります。

元々このあたりの山は照葉樹林帯にあたります。 
なので、ここに今ある山はこの地に暮らしてきた人々が、
営々と作ってきた里山であったことがわかります。
今、目にする広大な杉・ヒノキ山は戦後になってから大規模に植えられたもので、
それまでは里の人が炭を焼き、家普請に使う木々があった。
季節ごとに、キノコや木の実が採れた山だったのでしょう。
それはそんなに遠い昔ではなくて、皆の記憶にまだ鮮明な頃。

今出しているこのコナラなどは、今月30日に行われる 
「子ども森林博士号講座」でシイタケの菌打ちをするための ほだ木。
(詳しくはホームページ・今後の予定をご覧下さい。)
 この日は、前日の雨で足元は悪かったのですが、
たくさんの小鳥がやってきてはさえずりを聞かせてくれて、
山での作業はほんとに気持ちのいいものです。

ほだ木の残りは、森を冬訪れる方たちのための薪になります。

森も、このあたりまで登ってくると遠く小田深山のほうまで見渡せて、
絶景です。 春になりました。 

この景色と風。鳥の声。緑の芽吹く音。