ノゴマ再び

  • 2007/10/29(月) 23:35:16

この秋も由良野の森では野鳥調査が行われています。
写真の小鳥はノゴマ(オス)で渡り鳥です。
昨年秋もここで捕獲され、今年も捕獲されました。しかも同じ固体です。



ノゴマは夏に北海道で繁殖し、このころ東南アジアに向けて移動し越冬することが分かっています。
昨年の秋、共生林担当の山本栄治さんが500羽近く捕獲し、足環を取り付けた野鳥のうちの一羽のこのノゴマ君は、冬東南アジアで過ごし、夏に北海道に行きまた、この由良野の森で一休みしていた事になりそうです。

渡り鳥の調査をしていても、こんなことは滅多にない本当に珍しいことだそうです。



鳥類標識調査
http://www.yamashina.or.jp/ashiwa/ashiwa_index.html
鳥類標識調査は、環境省が山階鳥類研究所に委託して実施している調査です。全国には、約420人のボランティアによる協力調査員がいて、各地での調査結果は研究所を通じて集積されています。これらの資料のほか、個体数が少なく、緊急に保護対策が必要な種の生態解明にも標識調査が活用されています。また、長距離を移動する渡り鳥の保護には、国際的な協力が必要になります。特にシギチドリなどでは、カラーリングやフラッグを利用することで、一般の方の協力も得られ、大きな成果が得られています。
 鳥類標識調査(バンディング)とは、1羽1羽の鳥が区別できる記号や番号がついた標識(足環)を鳥につけて放し、その後の回収(標識のついた鳥を見つけ、その番号を確認すること)によって鳥の移動や寿命について正確な知識を得るという調査方法です。
  この調査はヨーロッパで100年前に始められた方法で、現在も世界各国でさかんにおこなわれています。各国の標識センターは、お互いに連絡をとってデータの交換をおこなっています。現在、日本では環境省が山階鳥類研究所に委託して標識調査を実施しており、全国に設定された鳥類観測ステーションを中心に山階鳥類研究所や大学などの研究者、ボランティアバンダーが鳥を安全に捕獲し、標識をつけて放鳥しています。この調査を行うためには、野生の鳥を捕獲するための特別な許可(鳥獣捕獲許可)を受けなければなりません。
鳥類標識調査員 Bird Bander
 標識調査をおこなう許可を持つ人を鳥類標識調査員(バンダー)といいます。バンダーは、鳥類の識別について十分な知識を持ち、鳥を安全に捕獲して放鳥する技術を身につけていることが必要です。バンダーになるには十分な訓練を積んだ後、山階鳥類研究所が実施するバンディング講習会に参加し、バンダーの資格があると認められなければなりません。認定を受けたバンダーは、毎年環境省へ鳥獣捕獲許可の申請をして許可を受け、それを携帯して調査をおこなっています。標識調査を実際に担っている人の多くは、こうしたボランティアバンダーたちなのです。

祈るということについて

  • 2007/10/27(土) 00:10:05

10月26日(金曜日)雨のち曇り
旧暦ではまだ9月。 とはいえ、今日はとても暖かい雨でした。
久しぶりの雷と、激しい雨に驚きましたが、おかげさまで少なくなってきていた小川にも水が戻りました。 
今年は忙しさについ畑仕事が遅れがち。 暖かい初秋のせいか、(お陰か)素人の畑では今
「もう無理じゃろう・・・」といわれていた大根・白菜がすくすく育っています。
毎年、気候が読めず、お百姓さん達でさえ種まきの時期が難しくなってきているようです。 
自分達の食べ物は自分達でまかなおう・・・という由良野の里山暮らしも天まかせ。 
人間の生活は地球環境に何をして、何ができるのか・・・ということでもありそうです。
祈るような気持ちでいます。

今日は大雨の中、下坂場峠を越えて、遠く滋賀県からお大師信仰をされている皆さんが由良野に立ち寄られました。 


2ヶ月ほど前に、下見にこられた80歳の方が先達をして、総勢27名の方をつれて歩いておられます。 事前に連絡を頂いていたので、今日は沖縄ぜんざいでお接待をさせていただきました。 先達の藤井さんはとても80歳とは思えない健脚で明るく闊達な方です。 
秘訣を伺うとニコニコされながら
「そうですなあ・・・何事にもこだわらないことですな。みんなお大師さんにお任せしてね」との事。
全託・・・という生き方には惹かれます。 それは無責任ということではなくて、
人知を尽くして天命を待つ、という事なのでしょう。
写真はお帰りの際に、皆さんで光明真言,般若心経などをあげてくださった所です。 合掌

遍路道の通るこの森では、1年中、雨の日も、雪の日も多くのお遍路さんを見かけます。
車の通る道でなく、この険しい山道を選んで歩かれる方の多さに驚きます。
祈りのようなものなのかもしれないとこの頃思うようになりました。
「最後はね、祈るしかないのよね」といつも言っていたのは染織を教わった
西表島の石垣昭子さんでした。 
これも、全託という生き方をしている人がたどり着いた境地だったのかも・・・と
今日そんな風に思いました。

薪ストーブの季節です

  • 2007/10/20(土) 21:33:18

10月20日(土曜日) 晴れ

朝起きたらなんと寒かったことか・・・。 今日から急に風が冷たくなりました。
いつまでも暖かいと思っていたら,すぐにでも冬になりそうな感じです。
由良野の家も,3日ほど前にようやく煙突掃除を終え,ストーブの準備をしていました。 今日の夕方,とうとう火を焚きました。 赤い火がゆれて一気に冬の気分・・・。
巷では,今年は秋が短く,すぐにも冬になると言う話も聞きます。

明日から紅葉もぐんと進みそうです。

今日は由良野秋の音楽会

  • 2007/10/14(日) 23:57:51

10月14日(日曜日)曇りのち雨

由良野の森は冷たい風が吹いて、本格的な秋になりました。
アケビもムカゴも今がピークです。紅葉は少し遅れていますが、この雨で一気に気温も下がり始める予感・・・。「今年の雪は・・・?」が挨拶になってきた久万高原です。




うちの猫はもう人間で言うと80歳を越えていますが、まだまだ元気。
野鳥を捕まえてきてしまうのは猫のサガ、こちらも現役です。 
昼間はほとんど寝ていることが多いのですが、そろそろ寒くなってきたのかな?サンルームでお昼寝です。

そして、今年3度目の子育てに入った土佐地鶏。
今回は、ほぼ1週間の間に3羽孵りました。 一番遅れの黄色いひよこ。 時々先に生まれた兄弟達に追いつけず寒さに震えています。 その度に,ふところで暖めて元気になったところを母鳥に返しています。
寒くなってからの子育て・・・前途多難ですが60日の無事を祈って見守っているところです。
由良野を訪れる子供達に人気のひよこ。
がんばれ、がんばれ!!



 

今日は秋の音楽会第1弾。 ロス・コンドルスの仙九郎くんと、真吾君が来てくれました。
ロス・コンドルスと出会ったのはもう10年位前になります。 私達が、沖縄へ行くので友人達が開いてくれた壮行会に来てくれていたのです。 
10年一昔。 
音楽も南米のフォルクロ−レが中心だったのですが、今回は日本の民謡や(三坂馬子うたも)、沖縄の音楽など幅広く、奥深くいい音に音楽が広がっていて、感激でした。






表では、地元農家の自家用野菜市・第1回やってみました。
地元の会員である友人達の協力を得て、楽しく、手作りな市が開けました。 来て頂いた皆さんにも大好評。 地元の子供達(由良野の森・子供森林博士達)も、森で集めたアケビやシバ栗、秋の蕨までちゃっかり売っていました。 こちらも完売。 森に建設中(?)の基地に使うのだそうで、子供達の逞しさにも感心しました。 お買い物してくださった皆さん、「やってみる?」の誘いに乗ってくださった地元の皆さん、本当にありがとうございました。




このあと、11月、12月と由良野の音楽会が続きます。
ホームページでも掲載しますので、是非お越し下さい。 
野菜市も好評につき、またまた第2弾計画中です。 由良野の森で待ってます。

里山の暮らし・秋

  • 2007/10/08(月) 23:24:46

10月8日(日曜日)

台風の雨雲は期待薄? 雨が少ないまま日が暮れました。
この時期、バッタを追いかけてニワトリたちはかなりの遠出をします。
2日前,とうとう1羽の雌鳥が上の伊藤さんの栗山でイノシシにやられました。

イノシシはわざわざニワトリを襲って食べたりしません。
たいがい1番に早起きした人が鳥小屋の戸を開けるのですが,その日は朝6時半。
小屋を飛び出した1羽が,バッタを追って遍路路を登ったらしいのです。
10月の久万高原はもう秋深し・・・。朝もやの中イノシシにも気が付か無かったのだと思います。

前の日から80歳になる伊藤のおばさんを手伝っていました。
すっかり栗を拾ってしまっていたのだと、今思います。 
虫食いの栗も,サイズの小さい栗も残しておくべきだった・・・。
お腹一杯にならなかったのでしょう。イノシシはあの時間未だ栗山にいた。
もう朝なのに・・・といらいらしている所に飛べない鳥がうろうろやってきた。
(そこのけ!!)・・・

ニワトリの羽の下と背中に突き刺されたきずが2ヶ所ありました。

子供たちとのすったもんだの末,
「この鳥はお父さんがさばいて食べます。 いつも肉食べる人は手伝いなさい」
とお父さんの一声。 (ちなみにお父さんは普段肉を食べない半ベジタリアン。
けれどこの日は食べました。)
 
はじめは家から出てこなかった子供たちも5分10分するうちに手伝い始めました。
むしった羽は穴を掘って埋めました。 長男が家から線香を持ってきて手を合わせます。 
最後にまな板を洗う所まで,ちゃんと手伝ってくれました。
誰も何も言わなかったし,感想も聞かない。 けど何かが心に残ったし,
きっとみんないつかストンと納得できる気がします。

不思議なことですが,この日の午前10時。 お客さんに芋たきを食べさせようと
家に無かったこんにゃくと鶏肉を久万の町まで買いに出かけたのです。
ところが売り場の前で散々迷った末,とうとうこんにゃくだけ買って帰ったのでした。 
鶏がやられてる・・・と伊藤のおばさんが知らせてくれたのが11時ごろ。

きっとあの時間,もうあの子は死んでいたのだと直感しました。

命をいただくと言うことを私に教えていたんじゃないか・・・。

欲張りをしない,山の生きものと共生していることを忘れないこと。
きっと,昔の人は山の恵みを全部採ってしまわなかったと気が付きました。
それは生きものの輪を切ることだから。

山の神様が教えてくれた。
 
里山で暮らすには,一緒に生きてる全ての命に畏怖と畏敬の念を忘れないでいることを。
謙虚でいたいと思います。