夏休みいろいろ・その1

  • 2007/07/30(月) 23:36:42

7月24日 
梅雨がようやく明けたこの日、糸を吐き始めて10日くらいになった繭を枠からはずしました。今年の繭は形いろいろ・・・いいことありそうなハート繭!!
今年は丁度台風4号が通過するのと、蚕が終わるのが重なって、気温が低かったため、蚕の動きにばらつきがありました。そこで、藁でできたマブシ(繭を作るための枠)にたくさんの蚕が繭を作ったのですが、そのためか、個性的な形の繭がたくさんできました。 工房で糸をとるので、形はいろいろでも平気。 中でもこのハート型はみんなの心を幸せにしました。 桑の研究をされている方が先日由良野にこられて、桑の効用を話してくださいました。 桑の木は丸ごと1本、捨てるところなく薬だそうです。 そういえば以前、中国の薬膳料理に、桑の葉や実を使った料理を見たことがあります。 うーん・・・。 養蚕の副産物にも注目?!
お蚕さんの世話をしていると、手がすべすべになるので、糞(桑の葉しか食べないので、これは桑の葉エキスということすよね?)で手を洗ったりしていますが、こちらの効用も捨ててはおけないかも・・・と考えているところです。

この機が現役だったのはいつだろう? どんな人が座っていたんだろう?


民族博物館ではありません。 由良野の染織工房です。 今日30日、偶然(もしかしたら必然?)に捨てられていたものを頂いてきました。 バラバラだったものを、苦心惨憺、何とか2台の明らかに年代の違う機と、その部品、糸車などの形に組み立てました。 たまたまこられた近所の方(80歳)にお聞きしてみましたが、子供の頃、近くのおばあさんが織っていたのをおぼろに覚えているくらいとのこと。 それでも、ここにこうして形を残し、私たちにいろんなことを空想させてくれます。 どんな人がこの機に座り、どんな布を織っていたんでしょう。 田んぼや畑の合間に、子供が機の周りを走っていたでしょうか。 一緒にあった筬(たて糸を通す竹でできたもの)などを見る限り、木綿の荒いものであったのでは・・・と思えます。 家族の日常着かもしれません。 小道具に残っていた糸のかけらは、濃い藍染めのようです。 ついこの間まで、この国では、たくさんの手仕事が生きていました。 暮らしの中で、ごく当たり前に、人々は必要なものを自分たちで作り、賄っていたんだと思います。 沖縄で染織を学んでいたとき、機織ができないと嫁として認められない・・・という島もありました。 きっと、このあたりでも、そんな時代があったかもしれません。 そうそう、「手先が器用でない娘は、畑仕事したんだよー。 あはは。」そんな話をしたおばあがいたっけ。

ついでではありますが、そんなおばあのいる島へ、長男9歳、今一人旅に出ています。 明日、初めての大冒険を終えて帰ります。 夏休み。 いろいろありますね。

繭とり作業をしているところ。 ことしも上出来でした。 次男君。お兄ちゃんのいない間、よくがんばりました。 もうすぐ会えるね。 ひよこの巣立ちは60日だったけど、人間の子供はどうなんだろう・・・。ふとそんなことを考える夏の始まりです。 
じゃじゃーん。 今年もできたね。 次男3歳、お手伝いも板についてきました。
今年の夏は未だこれから。

またひよこ?! 

  • 2007/07/14(土) 11:36:37

7月14日(土曜日)雨が続いています。
今回は3羽生まれました。 おかあさん鶏2羽は今回喧嘩もせずに3羽のひよこを共同で大事にしています。
軍鶏のお父さんでしょう。 黒いのが2羽と次郎リーダーの子供が1羽です。
大きな鳥小屋も今は母子の部屋として使われているので,昼間,他の24羽は雨の中でも,元気に外を走り回っています。 さて,台風がやってきます。 日中小屋で過ごすにはあまりに野生化している鶏たちですが,どうなることでしょう?

子育てはほぼ60日。 この間,卵を産まないというのがなんだかなア・・・ではあります。

蚕さんが繭を作っています。

  • 2007/07/14(土) 11:10:10

7月12日から繭を作り始めました。 回転するまぶし(かいこが繭を作る部屋の並んだもの)に入って糸を吐いている蚕です。
どういうわけか皆に人気のスポットがあって,一ヶ所が大混雑したりします。 気に入ったところが無いといつまでもウロウロ彷徨うので,ここで藁で出来たまぶしが登場です。 藁まぶしは,今では使われることも無いものですが,昔使っていたものを譲っていただいていました。 もう新しく作る人がいないということですが,どんな姿勢や方向で繭を作りたい離れ蚕にも人気の画期的なものです。

養蚕室に入ると「ザー」と雨の降るような音をたてて桑を食べていたのに今はシーンと静かです。 まだ彷徨って部屋を探している蚕もいますが,後1,2日で皆繭の中でしょう。 台風の影響で気温が低く今年はゆっくりペースでした。 お手伝いいただいた皆様,本当にありがとうございました。 蚕が終わると本格的な夏です。

観察小屋棟上

  • 2007/07/14(土) 10:27:24




7月12日(木) 雨のち曇りのち雨
台風4号と梅雨前線の影響で雨が続いていました。 12日は由良野共生林の活動拠点となる観察小屋の棟上が行われました。 大工さんが到着した午前7時半。 由良野は大雨。 ところが8時。 雨がやみました。 そしてお昼頃には青空も見えはじめ,とうとう6時,皆が仕事を終えて帰るまで一滴の雨も降りませんでした。 奇跡。

由良野道で足を痛めておられた,お遍路さんを久万にお連れする段取りをしたとたん,一日分の雨がザーと降ってきました。 
「今日はありがとうございました!」 神様に思わず手を合わせてしまいました。
 
観察小屋の完成は9月の予定です。 里山プロジェクトや,森林博士たちにもフル活用されるでしょう。 楽しみです。

雨の日が続いています

  • 2007/07/09(月) 22:39:34

7月9日(月曜日)
空梅雨の予報でしたが、今年の梅雨は今のところたくさんの雨を降らせているようです。 毎年、雨の中、桑の葉を採って蚕に与えていますが、今年は
例年より雨の日が長く続いているような気がしています。
蚕は環境の変化や、農薬などに非常に敏感な生き物で、近くで農薬を使ったものが付着した桑の葉がだめだったり、濡れたままの葉も病気になりやすくなるといわれています。 そのため、この時期の養蚕は大変なのですが、由良野の蚕は今年も濡れた葉を食べてげんきに大きくなっています。


五齢になりました。 あと2日ほどで糸を吐き始めると思います。
工房で使う糸を引いているとよく「かわいそうじゃないですか?」と聞かれます。 糸引きをするたび何かの命を頂くことでしか命をつなげられない人間の業を感じます。 手仕事をすることは、人を謙虚にする時間でもあるといつも思います。 ひとつのことをするのにかかる時間、労力、思い・・などなど。
蚕から絹糸を頂くことについては、こうして毎年3週間あまり朝夕世話をすることがご恩返しと思っています。 愛が必要です。 「子育てと同じ。 畑と子供は手をかけただけ・・・」と農家の方に言われたことが今はよく分かってきました。 pay it forward ということでしょうか。
人間が2000年以上前から糸のために飼っているこの生き物は、人間の世話なしには生きていけないようになっています。 何の囲いもしていませんが、逃げることもせずただ桑の置かれるのを静かに待ちます。
この時期、近所のおばさんも毎日来てくれます。夕方の桑を置くと、「ああ今日も終わったねえ。よかったねえ」 それから夜中に最後の桑を置き、一番鳥が鳴くまで休みます。 

白くひんやりしたうす緑色の蚕。 繭になる頃、毎年梅雨も終わりです。