牡丹華 こいのぼり泳ぐ

  • 2007/04/28(土) 14:47:58

4月28日・旧暦3月12日 牡丹の華咲く頃とされています。 今日の由良野はいい天気で暖かです。 九州、竹田市に勉強に行ってきた「紫草」。 とうとう芽が出ました。
発芽が一番難しいとされ、今ではほとんど栽培されることのなくなった幻の染料植物。 飛鳥時代より高位の象徴であり、正倉院には今も数多くの染織品が残されています。 今ではその生育環境が破壊されていることや、西洋種と容易に交雑してしまう性質から環境省のレッドデータに載っているものです。 由良野のある久万高原が、かつて久万郷と呼ばれていた江戸時代。 ここからの年貢の中に紫草がありました。 それならば、冷涼な気候を好むことからきっとここでなら育つはず・・・とやってみることにしたのです。 結構な時間をかけて、はらはらしながらでしたが、昨日小さな双葉を確認できました。 種を植えてから約1ヶ月です。 此処の気候も、風も土も気に入ってくれたのかと思うと嬉しくなります。


さて、このあたりはいつも連休が田植えになるため、田んぼがある農家は大忙しです。 連休には里へ帰って田植えをする人も多いのか、いつもは静かな里も何だか活気にあふれ忙しそう。 田んぼのない私達は、なんとなく取り残された気分がしたりして ( かといってやることはたくさんあるのに・・・)妙です。

鳥小屋も完成しました。 鶏達はまだGPSがリセットされていないので、毎夕方大騒ぎで移動させています。 由良野で生まれた10羽のひよこもすっかり鶏の形になってきて、木の枝にも飛び乗っていたり・・・まるで野生の山鳥みたい。 行動範囲も広がりました。
一方。 農協からやってきた60日ヒナは、とても臆病で、ミミズも食べないし青菜もついばんだりしないのでとても心配していました。 うまれて1週間くらいの生活(食事、環境)が後々大きく影響するらしい。 思い切ってこの子達も、畑の側で外飼にしています。 今日で4日目。 本能が残っていたのか、1羽が砂浴びを始めました。



 
田植えはないけど連休気分もさしてないので、明日からはいよいよ染めの季節に入ろうと考えています。 アカネ、紅花、干藍染め ・・・。 

管理人はあっという間に伸び始めた草を見て「今日は草刈!」と出かけていきました。 イタドリ、蕨・・伸び放題です。 蕨をつんでいて気がつくこと。 暖冬の後は、山野草が硬いということです。 あの寒い雪に閉ざされた冬が厳しかった年の春。 あんなにやわらかかった山菜が、食べなくても手折るだけで分かるほど今年は硬いです。 自然のほんの少しの変化が、こんなにもストレートに影響している。
里山の暮らしは、いろんな事を肌身で教わる暮らしです。 

畑、鳥小屋準備に追われてます。

  • 2007/04/19(木) 22:30:56

4月19日(木曜日)旧暦3月5日・穀雨
朝はまだ吐く息も白く、今朝は大川峰の頂上が真っ白でした。 十五夜までは霜が降りる・・・このあたりの方に教わりました。

図書館で借りた「鶏の本」には書いてなかったけど。
10羽のひよこは、もう自分でミミズも虫も見つけるし、砂浴びも上手。お母さんについて小川を飛び越え・・・られず落ちて這い上がっています。 ぬれても平気。 調子のいいひよこは、お母さんの背中に飛び乗って移動しています。 鶏がおんぶ? 始めて見る鶏の生態に畑仕事もしばしば手を休めることになります。 それにいつも気をつけていないと、くわを打つたび、鶏とひよこに囲まれて大変です。 彼らのねらいは虫。 「ピーピ」「コケコケ」・・・もう。


ひよこが生まれるなんて思いもせず、去年のうちに注文してあった、農協からの60日ヒナ、7羽がまもなくやってくる予定。 管理人は鳥小屋の最終仕上げに急ピッチで取り組んでいます。

染料になる紅花が今日かわいい双葉の芽を出しました。 春野菜の準備も佳境です。 春は忙しい。 春は楽しい。 春はにぎやかに心地よく過ぎていきます。

日曜日はクラッシクコンサートです。 アンサンブルさくらの演奏を是非お楽しみに。 森でお待ちしています

由良野・子ども博士集合

  • 2007/04/15(日) 22:10:49

4月15日(日曜日)
コナラ,クヌギ・・・大きくなったなあ・・・。 博士だって、1年前とは比べられないくらいしっかりしてますよ。

2年目、3年目をむかえたコナラやクヌギの高さを測りました。 何100本も植えた苗木の分、みんなで手分けして2時間たっぷりかかりました。あのころ幼稚園だった子も、1年生だったあの子も、こんなにしっかりして、『1メートル35センチ!』『はーい』・・なんて記録してる。感慨深いものがあります。 去年の高さ調べのときより、大体1メートル以上は伸びています。 驚きです。
なかには、3メートルを超え、用意していた物差しが足りない木もありました。
2時間もおんなじことできないよね・・・。博士たちは途中で蕨を摘んだり、あとで使う〔基地〕の材料をひろったり。 終わったときには腹ペコでした。

さて、午後です。 博士たちは、満腹になったあと今度はシイタケのほだ木づくりに挑戦しました。 小さなシイタケ菌の駒を、クヌギにドリルで開けた穴に打ち込んでいく仕事です。 山に(コーン、コン)と響く打ち込みの音はとても気持ちのいいものでした。 
ほだ木は約1年このまま日陰で寝かせます。 菌が全体に回るまで、しいたけは生えてこないからです。 気の長いことに感じますが、目先ばかり見てしまいがちな毎日に、ふと、立ち止まる機会を与えてもらえるような山の作業です。 来年が楽しみですね。 


ゆらの代表の清水秀明さん。 しいたけは3年前にもやったので、子供たちへの指導もばっちりです。 


午後、お母さんたちは建設中の鳥小屋でのんびりしました。 「鳥小屋にはもったいないよねえ・・・」。 午後は暖かく、ちょうどいい茶屋のよう。 緑のネットの向こうに見えているのが鳥小屋です。 高床式になっていて、下に犬が暮らせるようになる予定。 狐もテンもこれで安心・・・の予定。
染料畑からの眺め。 緑のネットはニワトリよけ(小さな苗が食べられてしまうので)・・・今はひよこの幼稚園になっている。 

ひよこも大きくなりました。 日に日に目に見えて大きく、たくましく成長しています。 中にはお母さんのまねをして、土を蹴飛ばし、ミミズを取り始めたのもいます。 
こども博士のさやかちゃん4年生。 おばあちゃんは畑の先生で、由良野の住人もいつもお世話になってます。


久方の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ (紀友則)

由良野の桜も、風が吹くとまるで雪のように散り始めました。 

子育て、子離れ。 鶏に学ぶ。

  • 2007/04/10(火) 22:18:54

4月10日桜満開のゆらのです。 先週の雪が吉と出て、今年の春は桜が長く楽しめそうです。 今日は、地元の方も来られて、花見をしました。 ここが、養蚕でにぎやかだった頃、毎年桜の下で持ち寄りのご馳走とお酒で花見をされていたそうです。 その頃の桜は、もう60年近くなりましたが、今も健在です。
 
うまれてほぼ1週間のひよこです。


お母さんと一緒に小屋を出て、ずいぶん遠いところまで出かけるようになりました。
こちらの心配をよそに、結構な高さ(10センチ以上)は飛び上がるし、目にもとまらぬ速さで走り回り、信じられないような大きな虫を(ミミズ、ムカデ、あり、ハエなどなど)食べてしまうのです。 市販の餌にはほとんど見向きもしないで、野性的な食生活をお母さんから学んでいる様子。 リズムよく3回蹴ってついばんで・・・を繰り返します。からすが上空を飛ぶと、(キー!)というお母さんの声を合図に、みんなが一斉に物陰に滑り込み、じっと動かないで次の号令を待ちます。 親についていくその姿勢と、子供を守るこのものすごい勢いを本能というのでしょうか。 それでも、子供の数によって、子育てにも、子供たちの暮らしや性格にも影響があるのは人間も同じでしょうか。 写真の親子は、ヒナが2羽。 割合穏やかに餌の取り合いもありません。 もう一組の方は、ヒナが8羽。 ミミズなど見つけようものなら、母鳥のくちばしにかからぬ速さで奪い合い。 ミミズごとお母さんに吊り上げられたり、つつかれたり(母親は公平に分けようとします)。 見ていて飽きません。 2羽の母鳥が出会うと、互いにものすごい大喧嘩が始まりました。 そこへ、軍鶏のオスが飛んで入り2羽を静止しようとするところなど感心してしまいます。

子供とは仲良し。抱いても母鳥は怒りません。

春休み中、長男が始めて一人で外泊しました。 柔道の合宿でしたが、その間ずうっと心配で、(がんばれ!)と祈っていました。 一回り成長した顔つきで帰ってきた子供に、自分の方が強化合宿期間であったような気がしました。 
母鳥に、時に蹴飛ばされ、踏まれたり追いかけまわされたりするひよこの大騒ぎを見て
息子が一言「・・・強化合宿みたいやなア・・・」。 そう。 みんないつか必ず大人になるよね。 ひよこが大人になるのはもうすぐ。 ゆらのの管理人は、鶏小屋建設に大忙しです。 コーギーのペンタ君のお散歩訓練も順調に進行中。 まだ信用がないうちは放してあげらなくて、気の毒だけど・・・頑張れペンタ!。

次男3歳。この春幼稚園。 ひよこも子供も大きくなるのは早い。1日中ゆらのの山を駆け回る、ひよこの行くとこどこまでもついてく。春は嬉しい。

蕨も出はじめました。 

ひよこ仲間入り。

  • 2007/04/06(金) 11:24:47

お待たせしました。 昨日、ニワトリ次郎を頂いた、久万の井部さんがお電話くださいました。 卵を抱いて27日も過ぎていることをお話したら『それはもうだめかもしれないから、親鳥があきらめるように卵はとってあげたら・・・』との事。 え〜そうなんだ・・・。 出そうとしてみて驚きました。 何と(ピヨピヨ・・・)とひよこが親鳥のとさちゃんの羽の下から顔を出したのです。 え〜!!  と今度は大慌て。 井部さんや、甲斐さん、ニワトリの大先生たちに尋ねて、ひよこを見る心得なるものを教わりました。
何せ、親に任せる、自然に任せる・・ということですね。 生まれて何日経っているのか分かりませんが、今日はやわらかく、水でふやかしたえさを食べにちょこちょこ出てきています。 大好きなスイジンも今なら新芽がやわらかくおいしそう。 子供たちは、朝から忙しくスイジンを刻んでそっとあげてみたり、大忙しで楽しそうです。 春休みの由良野は大騒ぎで終始いたしました。



下の写真の二羽、黄色いのと、茶色いすじが入っているのといます。 他に、真っ黒のもいる様子。さて、お父さんは誰かな。



お母さんと、ひよこのいる小屋を心配そうに覗き込む雄鶏・次郎。 その周りを軍鶏のおす(真っ黒なお父さんのほう)のシャーモも心配そうに回っていました。


春。あまり冬らしからぬ寒さではありましたが、花冷えの雪に心を洗われ、数日のうちに心から春を喜べる。神様の計らいかな・・・なんて思えます。 
さくら満開。 
       願わくば 花の下にてはる死なむ その如月の望月のころ
西行の読んだこの花はきっと桜。 春は新しい命の季節でもあります。
新学期をむかえる子供たちによい春を。 すべての人に桜の春が届きますように。  ああ・・・忙しくもうれしい春がやってきた!